2008年も眠い目を擦りながら約月4冊は目標どおり。1日で読めるものもあれば、2週間経っても読了できず、中には断念したものもありました。
2019年は専門知識をしっかり身に付けたい思いもあって読書のペースを落とすことになりそうだが、これまでどおり色々(沢山)読みたいのが正直なところです。(どうするか。)
一昨年からの課題、”速読”を身に付けたい。死ぬまでに1ヶ月100冊級・・・
2018ポイント
・メモに残したくなる。文学書を(あまり)読まない。眠いまま読む。
・部分的でも流して読む勇気がない(眠くて流れさているのはあるが)。
・経済学、歴史、政治、統計学、企業
2018年の読書メーター
読んだ本の数:46
読んだページ数:13236
ナイス数:62
Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来の感想
少し前まではMSもGAFAに飲まれたか…と感じていたが(現場のポテンシャルは極めて高いのに)間違いなくNadella氏がリーダーの立場として正しい方向へ振り向けたと感じ読みたかった本。企業文化について真剣に考え(大企業の)現実を見据え(トップ指示ていきなり変わらない)、計画的かつ、より人間らしいアプローチは日本にも受け入れやすいです。そして、失敗を受け入れ学んでいる事、行動(是正)する事。日本のリーダーと呼ばれる人に読んでもらいたい…
読了日:12月24日 著者:サティア・ナデラ,グレッグ・ショー、ジル・トレイシー・ニコルズ
経済学講義 (ちくま新書1276)の感想
ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学をポイントに経済学の基本を学ぶ本。著者については普段メディアでとても分かりやすい説明をされていたので著書に触れたいと思ったのと、自身の独学を点検したかった。
知識不足のせいか、やや主語(対象)がわからなくなってしまう部分もあったが、図示含め全体的にとても分かりやすかった。
読了日:12月13日 著者:飯田 泰之
二〇世紀の歴史 (岩波新書)の感想
帝国主義におけるアフリカ地域の支配について、ここまでポイントを押さえた上で書かれているのはとても貴重だと思う(地理的・歴史上の関わり的に語られる機会が少ない)。本書は客観的に見ないと…見ても…不快感は残るがこれが事実と受け止め、少なかれ現代も続く中で、とにかく暴力の無い世界であって欲しいと願うばかりです。
また経済的な視点など、時間があればもう少し掘り下げていきたい。
読了日:12月05日 著者:木畑 洋一
「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法の感想
原因と結果に対し、偶然ではないか、第3の変数の存在、逆の因果関係の存在が無いことを検証し、データから真実を見抜く基本スキル(テクニカル)について書かれている。いや、感覚を身につける趣旨の方が強い。
度々、宝石店になれる機会があり、とても分かりやすい。理屈を学ぶにはオススメです。
政治も企業の多くは目的(結果)ありきの事象・データ活用であり本質の切り込みやデータからの発見が乏しいと感じる。
読了日:11月22日 著者:中室牧子,津川友介
「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書の感想
地頭力、読み込む力が重要で、それを鍛えるための5つの力を鍛えるためのテクニックについてわかりやすい解説だった。
自然に実践できてきる・いないが体系的に整理され気づくことができて良かったと思う。特に、記者・質問・検証読みや要約読みはしっかり身につけておきたい。
読了日:11月20日 著者:西岡 壱誠
ハーバードメディカルスクール式 人生を変える集中力の感想
何度教えても・教えてもらっても、言っても・言われても、様子を見ても変わらない・変われない。
しかし、テクニカルな事と、その行動を起こす仕組みである脳科学(行動心理とか?)を分けて考えないといけないから、後者のスコープで理解しないといけないと再認識。思考トレーニングと言えば良いか、とにかく冷静に頭を使い、しっかり休ませつつ、これまでの出来事含め振り返ってみるのも良いと思った。
とにかく、頭の中に思考プロセスを染み付けないといけなくて、脳科学的にもそれが可脳だと理解した。
読了日:11月14日 著者:ポール ハマーネス,マーガレット ムーア,ジョン ハンク
データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)の感想
最近、統計学の数式に頭を悩ませ(背伸びした感…)、改めて読んだ本。凄く分かりやすく読みやすい。しかし、概念や入門であっても本書のように実績(実話)が極めて大切だと言うこと再認識した。勿論どのような学問においてもそうなのだが、逆に統計は理屈だけで語ってしまうと他の学問より無意味なものとなってしまう。という事。だからこそ、テクニカル+概念や実例など沢山読むべきだと思っている。よって、本書の価値はとても高いです。(分かり易い≒簡単+実例)
読了日:11月04日 著者:伊藤 公一朗
「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで (ブルーバックス)の感想
その道に詳しくないので殆ど頭に入らなかったが、それでもポイントで分かりやすい解説もあり、掴むことはできます。
当たり前の話だが、病といってもウイルスとの戦いではなく、自身、所謂細胞の病気(暴走?)なので、根が深い事が理解できた。
読了日:10月31日 著者:
アルキメデスの大戦(1) (ヤンマガKCスペシャル)
読了日:10月28日 著者:三田 紀房
面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた →そしたら人生観変わった
読了日:10月28日 著者:堀江 貴文
バカだけど日本のこと考えてみました (ベスト新書)の感想
違和感や、気になった事について、考えてみる(調べてみる)。これが極端にできていないと、感情的過ぎたり流されたりするのでしょうね。それだけの事だが、自分が恥ずかしくなりました。どこかで書いてありましたが丁寧に生きる。そして、考えないといけない。
それにしても、筆者の、計画停電の時の子供に対する声掛け。奥様に対する理解(身をもって感じている)。「育自」「共育」。「負けの美学」「認める美学」…等々、立派な方だと思う。貴重な生い立ち・経験の話を含め興味深くて面白かったです。
読了日:10月24日 著者:つるの 剛士
「課長」から始める 社内政治の教科書の感想
政治を軽蔑するものは、軽蔑すべき政治しか持つことができない。という言葉がしっくり来る。政治という表現で誤解を受けやすいものの、現実は企業内にも利害関係がある中、何をしたいか・信念を大切にし、自分を殺さないことが主旨であると理解。その中で現実を乗り越えていく人間力(スキル)を磨かなければならない。
労働者の流動性が高くなり、企業の閉鎖的な要素が緩和されてきた現代においても、必要な視点(普遍)だと感じました。
※しかし、業界やポストのレイヤーで政治の影響度を見極める必要があると思う。
読了日:10月22日 著者:高城 幸司
直感的統計学
読了日:10月09日 著者:吉田 耕作
プロジェクトマネジメントの基本 (この1冊ですべてわかる)の感想
体系的な概念がある一方で、マネジメントの本質的な考え方・振る舞い(実践的)が盛り込まれているが、実務的には後者がイメージしやすいので、後ろから読むとわかりやすいのかもしれない。概念から読むと自己の感覚で疑義が生じるからである(あってしかるべきだが)。なので、自己のレベルに合わせた本書への向き合い方がありそうで、これはもう少し理解・実践からの考察の整理が必要だぞ…と、課題を与えてくれる。
読了日:09月16日 著者:好川哲人
日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用の感想
経験知のみに頼る、画一的な検証で経営・社員の実態からかけ離れて行く事から脱しないといけないが、本書はその具体例がよく分かります。しかし、やや難しいので徹底的に学ぶ必要があり自社に噛み砕いたうえで浸透させていく必要があると感じた。テクノロジーも進化したが、そこにあるフレームが有用なのか見極めるうえでもこの本の知識は必須です。例として介護問題・賃金の話は分かりやすいので、ここから実践してみるのも手かもしれない。そういう端的な問題じゃないと分かりつつも…
読了日:09月03日 著者:大湾 秀雄
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))の感想
SFではあるものの、描いているのは人間の心理・行動で、機械・人間・信仰的(人間としての芯)なコトが混合した所謂カオスが、人間の上で繰り広げられ続けている作品でした。
仮にAIが、いくら発達しても人間と類似した知能になった途端、想像の域を超えないものになると思ってしまった…多様性と言ってしまうと乱暴か…
実に面白い視点の作品でした。確かに映画とちがうし、それぞれの面白さも違う。
読了日:08月05日 著者:フィリップ・K・ディック
【図解】今が地政学でわかる!リアルな新世界地図 (MSムック)の感想
図解はたくさんあるが、地政学を掘り下げた内容か否かで面白さが違うし、数字の捉え方が変わってくる。毎度感じるが、領土・領海・経済水域…の重要性を理解し、それらを守る難しさや実効性を考えないといけない。と、含みを持たせつつ、どこかの政治家に言いたくなる。(無意味だけれども)
読了日:08月05日 著者:
統計学が最強の学問である[ビジネス編]―――データを利益に変える知恵とデザイン
読了日:07月30日 著者:西内 啓
世界一やさしい プロジェクトマネジメントのトリセツの感想
プロジェクトを始める前か、経験があるがしっかり学んでいきたいという反省がある方は、触りとして読んだ方が良いと思う。細か過ぎず、入りやすいと思う。且つ大切なポイントを抑えることができる。
読了日:07月18日 著者:西村 克己
国家の矛盾 (新潮新書)の感想
国、政府、党、与党、派閥、行政、立法…それぞれの立場・視点(相対する視点も)で考え、ポリシーはあれど、偏り過ぎていない。冷静に考えてみれば、比較的安定している日本を支える機関として、ガバナンスを効かせる事や交渉を成功させるためには必要な事で、そう考えると、個々の賛否コメントやマスコミの報道で全てを理解するのは違うし、もっと内情がオープンになれば良いのに…と感じた。
(規制緩和の話で、実態は公的規制だけでなく社会的規制が隘路となる業界があったり、集団的自衛権の抑制的な考え方。とか。)
読了日:07月06日 著者:高村 正彦,三浦 瑠麗
1億人のための統計解析 エクセルを最強の武器にするの感想
実践力として、この本の内容をしっかり身につける必要があると感じた。良いトレーニング本。
読了日:07月04日 著者:西内 啓
日本企業の組織風土改革 (PHPビジネス新書)の感想
以前読んだ「できる人が会社を滅ぼす」の考えを、会社・組織レベルでどのように考え、実行する仕組みを仕込めば良いのか。精神論・価値観を変えないと(または、受け入れる気がないと)本当の意味で本書を理解できないと思う。
スポンサーシップ、オフサイトミーティングなど、マネジメントのあり方、振る舞い方(コミュニケーション)を変え、従来の上下関係のあり方など根本的に見直す事になる。
多くは過去の成功・安定があり気付きにくいと思うが、知らず知らずのうちに他企業(特に外資)に、圧倒的な差をつけられてしまうという事だと思う。
読了日:06月27日 著者:柴田 昌治
「できる人」が会社を滅ぼすの感想
強く同意します。と、同時に耳が痛い内容もあり、何となく「こういう理由じゃないの?」とか「大した負担もないしまぁいいでしょう」と済ませていた事に対して反省です。一つ一つ、疑問を抱いて質問する意見するなどしていくと、単純な仕事に対しても理解・向き合い方(要否の感じ方も)が大きく変わりました。
他、責任の与え方、上司とのコミットメントは、一つ掘り下げた具体的な内容としてとても参考になります。
読了日:06月22日 著者:柴田 昌治
「IT専門調停委員」が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則の感想
ユーザーの立場でもベンダーと協力し、更には入り込んで成功させていくか悩みが多い。マネジメント以下、完璧なスキル・モチベーション・環境で進めるケースは稀であるから、本書のような現場の実態、苦労・苦悩、人間の弱さ?を書いた内容は的を射ていると思う。厳しさは別の本(サクセスストーリー)でよく理解できたので、もう少し妥協しつつ成功に導くヒントとして書かれている本書もバイブルになると思う。やはり、最悪のリスクである紛争の現場に立っている著者の説得力は高い…
読了日:06月19日 著者:細川 義洋
未完の西郷隆盛: 日本人はなぜ論じ続けるのか (新潮選書)の感想
西郷隆盛が一般的に英雄であると理解されている表現が、明治維新以降の複雑性を覆い隠しているのだなと感じた。考えてみれば日本の大きな節目の後で複雑なのは当然であり、彼が日本の混沌を映し出した事に過ぎない。しかし、それは間違いなく凄い事である。
読了日:06月14日 著者:先崎 彰容
ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変えるの感想
日本の雇用慣行では、歯車が合わない部分がありそうで、逆に新しい企業にとっては同じ価値観で力を発揮でき、多くの日本の(大)企業がついていくのが大変なモデルだと感じた。
しかし、任せることや信じることをはじめ、性善説でメンバー一人一人と向き合うこと。ネガティブな方や既得権に対しては毅然とした態度で向き合い、役所的・管理思考(マイクロマネジメント)に陥りがちな部分は再考・改める事ができる。地道に考え抜き、まず行動(トライ)しフィードバックを受けていく事が大切だと理解した。
読了日:06月06日 著者:ラズロ・ボック
大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われるの感想
最近、会話やメールの表現が軽い傾向にあり、この類の本は数年後に振り返り読むことになると思う。しかし、言葉は進化(用途・意味合いが変化)するものであり、本書にも触れられていたが、その時代や相手に合った言葉を選ぶようにしていきたい。
また、改めて日本語の成り立ちを楽しむことができた。
読了日:05月24日 著者:齋藤 孝
昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)の感想
総力戦研究所…だけではなく、戦前〜戦後の大切な国内の意思決定に至る経緯等が詳述されており、断片的な知識(東條は全て悪なのか、誰が引き金を引いたのか、軍部の暴走とは…など)が理解に変わりました。
やはり、兵站(石油)が重要である事は間違いなく、輸送船の撃沈数もしっかり見込んで出した結論に対しての日本の判断(組織も含め)力は残念としか言いようがない反面、少し同情せざるを得ない…
これが、憲法の欠陥である事も同意。ならば現代も点検、明記(改憲)が必要になるのでは?
読了日:05月19日 著者:猪瀬 直樹
日本一働きたい会社のつくりかたの感想
いち企業のスローガンやビジョンを意識して働いている方がどれだけいるだろうか、やはり良い会社はこれを軸として行動につなげる仕組みとしている。
覚える事を徹底している事。これは凄く重要(確かに、社歌はそうか…)だと思った。そして役員として何をやるべきかも大切。
…色々ありますが、まず、基礎的なところからの違いを感じた。
読了日:05月15日 著者:羽田 幸広
人工知能とは (監修:人工知能学会)の感想
主は知能がキーワードであるけれども、異なる視点の論述がされているのと、当然知能だけでは語れないから、ヒトとは?であったり(心という視点、身体の必要性)実に難しい内容でした。要するに視点は多様であるけれども、あくまでも人工知能であり、完全なヒトの知能である必要もないと理解した。
その分様々な切り口を勉強しておく必要があり、本書がまさに丁寧な解説をしている。
読了日:05月13日 著者:松尾 豊,中島 秀之,西田 豊明,溝口 理一郎,長尾 真,堀 浩一,浅田 稔,松原 仁,武田 英明,池上 高志,山口 高平,山川 宏,栗原 聡
アカマイ―知られざるインターネットの巨人 (角川EPUB選書)の感想
テクノロジーのインフラとなるインターネット。黎明期に徹底的に学んだ記憶があるが、改めて振り返ることができた。その上でアカマイが何をしているのか?非常にユニークであり基本的であると感じた。そして、ブロックチェーンとも絡んでくるのだろう(しかし、昔の本なので、だろう…はすでに自身が遅れているということになるが…)。
読了日:05月07日 著者:小川 晃通
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのかの感想
物量があるだけに、実例・実験内容が詳細に書かれており理解しやすい。気をつけたいのは、これらの例を見て「流石にそうはならないよ。(自分は・あの人は)」としない事。素直に受け止めた上で、自ら体験してみることが大切だと思った。何だかんだカチ・サーなのだから、先ずはカチをたくさん実践してみることだと思う。
*備忘
返報性、コミットメントと一貫性、
社会的証明、権威、好意性、希少性
読了日:05月05日 著者:ロバート・B・チャルディーニ
経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書)の感想
マクロ経済の視点と、大企業をはじめとする企業活動にも切り込んでいる。お国と民間…自分にとって、通しでスッキリ理解できなかった部分がいくつかあったが、マクロ経済の理屈を理解しつつ、投資(公債)と費用(税金)、何故、お金が海外に流れているのか(内部留保)、踏まえて、働き方改革の本質論とは…ポイントを掘り下げて行くと企業経営・活動の見方がだいぶ変わる。
大企業が国の方針に従い、リードして…これねぇ。
読了日:04月23日 著者:上念 司
知的思考の技術―考えるフレームを強化する7つのステップの思考術 (SANNOマネジメントコンセプトシリーズ)の感想
ビジネスにおけるフレームワークの習得で、以前もいくつかの書籍(雑誌含め)で勉強をしたことがあるが、本書の題名通り知的思考の技術を習得するスキルアップの本質について丁寧に解説された良書。同大学の講師による研修を受けたことがあるが、やはり初心者にもわかりやすいなと改めて実感。
極端な?ケーススタディから始まる話の導入は、自分が他人に教える時にも有効です。これは結構、大切な事だと思う。
読了日:04月10日 著者:産業能率大学総合研究所知的思考の技術研究プロジェクト
システムを「外注」するときに読む本の感想
分かりやすい。本旨から外れる感想だが事象が分かりやすく、例えも上手くストーリー性も高いと思う。この手の内容は現実的にピンとこなかったりするが、本書は読みやすいので、システムに関わったことがない人や、理解の低い関係者に危機感を持ってもらうため(説明の仕方として)のバイブルになると思う。
読了日:04月04日 著者:細川 義洋
坂本龍馬 志の貫き方の感想
基本的なビジネスのHow toですが、分かっているけどイメージが湧いていなかった自分に、具体的なイメージをもたせてくれるきっかけを与えてくれる書。また、迷っていた自分に軸を与えてくれた。
本書に限らず、幕末の歴史は”諸説あり”や”あまり書かれていない事実”も語られているので、他の書籍も見て自分なりの解釈ができると思う。(歴史の理解を深めつつ…それがまた面白い)
読了日:03月30日 著者:岡信太郎
天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか 変わらぬ皇統の重み (PHP新書)の感想
憲法の第一章、天皇・主権。国の一番大切なことを表しているコトに対する探求。憲法学者の論議(※)を冷静に分析している本書は難しい内容だが勉強になるし、やはり天皇や日本そのものを語る時の神話の理解(読み解き方)は改めて重要だと感じた。
8月革命やポツダム宣言に至るまでの事実等、初めて知った驚き(憤り含め)があった。
※半ばついていけない素人感覚(逃げというか拒否感というか)もあり、正直、それを除けば完全版も読もうと思うのだが…大切な学問に対し、こんなことを言ってはいけないが。
読了日:03月25日 著者:竹田 恒泰
東芝の悲劇の感想
先日、石坂泰三の本を読んだが、時代は違えど経営者としてのスタンスが全く違うと感じるし(本書では同じ書き様だったが)、日本の考え方、プロセスと、資本主義経済活動の複雑さがこの様な結果を生み出している内情だと感じ取れた。しかし、人災である事は間違いない。
国家もそうだが、大きいほど多様な思惑が絡み迷走・誤るリスクは高いのかなと感じ、リーダー・マネージャー(経営者としての)の在り方についても考えさせられる。体制も。
読了日:03月16日 著者:大鹿 靖明
学校では教えてくれない日本史の授業 (PHP文庫)の感想
明治維新は薩長に加え、肥前(佐賀藩)の貢献が高く、この藩の科学水準が高かった事非常に興味深い。また、日本人価値観の根底として、和(対話)、怨霊信仰、ケガレ、言霊信仰からの歴史紐解きは納得できる点が多い。
特に、全く進展のない例の差別問題について、ぐっと理解が深まった。しかし、国譲りまで遡るとは…
歴史をこのような理解の下で読んでいくと人間(日本人)の歴史として、よく考え判断しながら理解・推測できる。
読了日:03月10日 著者:井沢 元彦
経済で読み解く明治維新 江戸の発展と維新成功の謎を「経済の掟」で解明するの感想
竜馬やら西郷どんやら…話題になる中で明治維新の真相を知りたかった。経済の視点であるだけに、率直に感じたのは「ここ10数年の政治と一緒」だった。現在の資本主義まで行かなくても形として資本主義が成立している中、政治に対して何を求めるのか。YESなのかNOなのか。教科書では不足すぎる江戸時代を改めて知る事ができて有意義。
読み終えたとき、明治維新って?だったが、ふと前書きの引用を思い出し、スッキリした(著者と同じく…)。
読了日:03月04日 著者:上念 司
自分の仕事をつくる (ちくま文庫)の感想
特定の職業に偏っているので、そうは言ってもね…なのかもしれないけれど、実はどの仕事においても重要な視点・コトが書かれている。
トライアンドエラーに関した内容。今の積み重ねが大切であるが、人は未来志向。先送りする特性だったり。
個人的に憧れるPatagoniaについて改めて触れたりしつつ、今、効率だけが重要なのか?生産性とは?考えさせられる。(しかし、半分答えは見えているのだけれども。)
読了日:02月28日 著者:西村 佳哲
取締役・経営幹部のための 戦略会計入門 キャッシュフロー計算書から財務戦略がわかるの感想
取締役・経営幹部のための…というのは、メッセージ??実例、まとめ方等とても分かりすく、学生・働く人にとって有益だと思う。少しだけ財務諸表に慣れてきてからの方が良いかもしれないが、本書をベースに勉強していくのもよいかと思う。
最後の少しでしたが、中期経営計画の本質的なところが理解できてよかった。
読了日:02月25日 著者:飯田 真悟
習近平が隠す本当は世界3位の中国経済 (講談社+α新書)の感想
鄧小平の韜光養晦、光を韜み養い晦す。だそうです。著者に関しては、やはり数字ではっきりと示しており、解釈は賛否あるにしても自分でも感じ考えることができます。つい最近、地域のGDP積み上げが中央のそれよりも数十兆円も超えていたとは。他、日本のバブルから学べ。変動相場制に移行しても日本と違う結果になる。ビットコインとの関係… 後半も面白かったです。しかし、この国はそう簡単には崩れないだろう…
読了日:02月16日 著者:上念 司
中国の論理 – 歴史から解き明かす (中公新書)の感想
現在に至る、その根底となるものの手掛かり。辛亥革命以前は詳しくない…(勉強不足)ので、理解に苦しんだが、年表と主要な人物を押さえて読んで行けば、より深く理解できそうである。
とは言え、儒教から始まり華夷、士庶の理論が現在まで根底にある事を踏まえながら歴史を紐解いていくと日本人には理解し難いものでもある事がよく分かった。
おそらく日本の価値(主)観で書かれていない所に違和感を感じ、それが本書として正常なのだと気づいた。から。
読了日:02月05日 著者:岡本 隆司
暴走する中国経済の感想
あるラジオ番組の解説を聞き、是非著者の本を読もうと思った。そして、読み易かった。
特に、経済・政治の施策に対し、政治だけは根本的に手をつけられなかった事(これは、現在と過去について、ほかの書で掘り下げていくのが良い。)。
金融システムは不完全・独特の経緯を経ている事。(これについて、本書で押さえておくのが良い。)
読了日:01月29日 著者:柯 隆
国民国家のリアリズム (角川新書)の感想
対談形式なので話が拡散している部分もありつつも、現実・核心を捉えている内容なので、どれも貴重なエピソード・思考。そして自分の仕事に照らしても必要な思考。
個人的に重要視したのは、自衛隊労働環境の実体(憲法9条問題も絡み)、国家観を持つ事。女性的感性(男性と対称的に見た上で)を改めて理解すべき事。
朝生を始め討論が成立しないジジイ等にうんざりしている中「三浦さんは違うな」と感じ読んだ本。経験・苦労・研究から伝わる内容や危機感はよく理解できる。(言い回しで若干難解な所もあるが。)
読了日:01月27日 著者:三浦 瑠麗,猪瀬 直樹
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